ビットコイン套利の真実

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ビットコイン套利の真実

レバレッジの誤解

マクロストラテジーは伝統的なレバレッジではない。追加証拠金も強制清算もない。むしろ「規制ギャップ套利」だ。

機関投資家の多くは『株式のみ』というルールで縛られているが、ビットコインに投資したい場合、直接購入は不可能。そこに$MSTRが登場する—直接保有ではなく、法的枠組み内で間接的な露出を可能にする。

私は数年間この構造を分析してきた。多くの人はリスクや資産クラスで考えるが、本当のα(アルファ)は規制の隙間に潜む。

$MSTRを選ぶ理由

資産規模5090億ドルのキャピタル・グループのファンドマネージャーが仮想通貨に興味を持てば?直接購入は不可だが、$MSTRなら合法的にBTCヘッジ可能。

この需要が供給歪みを生み出し、$MSTRはプレミアム価格で取引される。

2023–2024年、$MSTR保有による実質リターンはBTC換算で134%(BTC自体42%)。これは単なるパフォーマンスではなく、スケールでの套利である。

債務はリスクではなく燃料

人々はMSTRの債務をクレジットカード残高のように恐れるが、それは誤りだ。

住宅ローンと同じ構造—低金利・長期返済・強制清算なし。株式売却で得た資金でさらにBTC購入→債務発行で資金調達—継続的に複利化できる仕組みだ。

下落時でも資産とキャッシュフローがあれば存続可能。BTC価格が15,000ドルまで下落しても生存可能だろう。

新たなアセットクラス誕生か?

真の物語とは、「ウォール会社」—希少資産(例:BTC)を保有する企業でありながら、金融工学によって直接所有より効率的な戦略を持つ存在—の出現である。

メタプラネットやナカモトコーポレーションも同様だが、実行力と信頼性ではまだMSTRに及ばない。

ただし警告:価格競争が始まったらインフレリスク急速上昇。過剰レバレッジ+余地ゼロ=ブラックショウイベントへの道だ。

それまでは——これは賭けではない。単なる投機として見せかけられた戦略である。

BlockchainMaven

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